本山庄(読み)もとやまのしよう

日本歴史地名大系 「本山庄」の解説

本山庄
もとやまのしよう

古代の三野みの本山郷(和名抄)の郷名をつぐ。本山を遺称地とし一帯に推定される。建長二年(一二五〇)一一月の九条道家初度惣処分状(九条家文書)に、前摂政一条実経への譲渡分の新御領「讃岐国本山庄 八幡三昧堂領」が載る。おそらく鎌倉時代に入って九条家領となったものと思われる。道家は貞応元年(一二二二)に始まった山城石清水いわしみず八幡宮の東経所新不断法華経転読の願主となり、供料所に当庄を充てている(石清水八幡宮末社記)。また文暦二年(一二三五)閏六月、道家が願主となり同宮三昧堂建立を画した際にも当庄が造営料所に充てられ(「九条道家告文」石清水文書)、嘉禎三年(一二三七)八月二四日の新三昧堂落慶供養に際しては、不断法華経転読の供僧一二口料所とされた(石清水八幡宮末社記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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