未も(読み)まだも

精選版 日本国語大辞典 「未も」の意味・読み・例文・類語

まだ【未】 も

① 「まだ(未)(一)①」を強めたいい方。
※後撰(951‐953頃)春下・一二一「花ざかりまたもすぎぬに吉野河影にうつろふ岸の山吹〈よみ人しらず〉」
② 「まだ(未)(一)②」を強めたいい方。
※俳諧・犬子集(1633)七「またもながかれ春の光陰 しなひ見よ三尺四尺さがり藤〈重頼〉」
③ 「まだ(未)(一)③」を強めたいい方。
浮世草子西鶴織留(1694)二「まだも、あしもとあかいうちに、御分別をあそばし」
④ 「まだ(未)(一)④」を強めたいい方。
※俳諧・西鶴五百韻(1679)葛何「事闕(かき)になら采女なりとも〈西花〉 三津寺の影間の子ではまだもあれ〈西六〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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