木屋・樹屋(読み)きや

精選版 日本国語大辞典 「木屋・樹屋」の意味・読み・例文・類語

き‐や【木屋・樹屋】

〘名〙
材木集散に便利な場所にあって材木を貯蔵する倉庫。材木小屋。
※大安寺伽藍縁起并流記資財帳‐天平一九年(747)「山背国三処。相楽郡二処。一泉木屋并園地二町」
② 材木の売買を業とする人。また、その家。材木屋。材木商。
※実隆公記‐明応八年(1499)六月二日「材木〈三尋木二編、桂三本〉自木屋申請之
③ 薪の売買を業とする人。また、その家。まきや。
※俳諧・西鶴大矢数(1681)第六七「軒口にかれたる木屋が夏懸て〈道意〉 大斤両も動く浜風〈和武〉」
④ (樹屋) 植木屋。
咄本・軽口露がはなし(1691)一「『あの大門より北には〈略〉廿八本植へべし。直段如何程』といへば、木屋申は」
大工が、作業をする小屋。大工の仕事小屋。
晴富宿禰記‐文明一一年(1479)二月二〇日「明日先可木屋
⑥ すべての納屋や小屋をいう。柴木屋、こなし木屋、肥木屋(こやしきや)、収納木屋(しなきや)など。薪炭類を収蔵する木小屋の略。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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