有縁(読み)ウエン

デジタル大辞泉 「有縁」の意味・読み・例文・類語

う‐えん【有縁】

仏語。仏・菩薩ぼさつなどに会い教えを聞く縁があること。「有縁衆生しゅじょう」⇔無縁
互いにかかわりのあること。地縁血縁など、深い関係があること。⇔無縁
「この家に―のあるものにわかち与えて貰いたいと」〈円地女坂

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「有縁」の意味・読み・例文・類語

う‐えん【有縁】

〘名〙 仏語。仏・菩薩などに会い、教えを聞くその機縁のあること。転じて、地縁、血縁などゆかりのあることをいう。
霊異記(810‐824)中「有縁の処に請け、人を勧め物を集め、阿彌陀仏彌勒仏観音菩薩等の像を雕(ゑ)り造ること既に訖(を)はりぬ」 〔報恩経‐七〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「有縁」の読み・字形・画数・意味

【有縁】ゆう(いう)えん

ゆかりがある。〔三国志、魏、紹伝〕曹(操)は今しと雖も、然れども實に天下雄なり。當(まさ)に故(もと)より之れに結ぶべし、況(いは)んや今り、宜しく其の上事をじ、(とも)に之れを表すべし。(も)し事らば、永く深を爲さん。

字通「有」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報