有空中(読み)ウクウチュウ

デジタル大辞泉 「有空中」の意味・読み・例文・類語

う‐くう‐ちゅう【有空中】

仏語有教空教中道教総称三時さんじ教。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「有空中」の意味・読み・例文・類語

う‐くう‐ちゅう【有空中】

〘名〙 仏語。法相宗で説く、釈迦一代の教説教判。有教、空教、中道教略称。釈迦は、まず凡夫異教徒我執(がしゅう)を正すために阿含経(あごんきょう)などを説いて、法(もの、存在)は実在するが我(が)は実在しないと教え、次に、法の実在性をも否定して、いっさいが空であることを説くために般若経(はんにゃきょう)などを説き、最後に実在するかしないかにとらわれること自体を正すために、解深密教(げじんみっきょう)などを説いて中道を示した。最後の中道教を最もすぐれたものとする。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android