有田屋町(読み)ありだやまち

日本歴史地名大系 「有田屋町」の解説

有田屋町
ありだやまち

[現在地名]和歌山市有田屋町・有田屋町西にしノ丁・同みなみの

東長ひがしなが町二丁目と三丁目の間から東へ延びる道に面した町で、西側に武家地があるほかは町屋。「続風土記」に「有田屋新九郎といふ者居住せし故に名つく」とあり、別名新九郎しんくろう(紀藩街官司秘鑑)。元禄一三年(一七〇〇)の和歌山城下町絵図には通りの中央北側に「新九郎紺屋」とある。光明こうみよう(高野山真言宗)徳川頼宣の隠居所跡にある。頼宣は寛文七年(一六六七)当地に隠居し同一一年死去した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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