有岡村(読み)ありおかむら

日本歴史地名大系 「有岡村」の解説

有岡村
ありおかむら

[現在地名]中村市有岡

九樹くじゆう村の中筋なかすじ川対岸にあり、西を横瀬よこぜ川が流れる。「土佐州郡志」は「在高知西北、東限磯野川村、西限山田村、南限九樹村、北限横瀬村、東西二十町余南北十町許、戸凡六十余、其土黒」と記す。宿毛すくも街道が通る。当地にはツグロ橋下はしした遺跡久保の畑くぼのはた遺跡(有岡遺跡)および古墳時代の祭祀遺物を出土した横瀬川よこぜがわ遺跡がある。

地名は当地にある真静しんじよう寺の寺領を記した天文一五年(一五四六)五月六日付の真静寺文書にみえる。天正一七年(一五八九)の幡多庄磯川有岡地検帳によると有岡村の検地面積六六町七反余、屋敷数五二うち居屋敷三九。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報