曾木の滝(読み)そぎのたき

日本歴史地名大系 「曾木の滝」の解説

曾木の滝
そぎのたき

大字宮人みやひとと曾木の間の川内せんだい川に掛かる滝。滝幅約二一〇メートル、高さ約一二メートルで、別名をすずれ滝ともいう。「三国名勝図会」は、川内川はこの辺りで広さ一〇五間三尺の大河となり、「此所に至て、大巌巨石錯綜聳峙し、河流三派に分れて、三条の大瀑布となれり」と記す。北岸の羽月はつき側を一ノ口といい、高さ五間、幅二間、瀑底の深さ三間三尺で南に向かって落ちる。真中の二ノ口は南に向かって三段に落ち、さらに北へ流れる。南岸曾木側の三ノ口は北西に向かって四間ばかりの石壇を斜に流れ落ちて水は岩間に見えなくなり、末流は観音淵となって流れ出る。二ノ口と三ノ口の交わる個所の岩上には水天の小祠が祀られ、北岸の岸上には千手観音石像を安置する円通堂があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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