書籍取次(読み)しょせきとりつぎ(英語表記)wholesale bookseller

図書館情報学用語辞典 第5版 「書籍取次」の解説

書籍取次

出版社と書店の間に立つ仲介業.取次,取次店ともいう.通常の流通業界では,問屋と呼ばれている存在のこと.明治中期以降に,大規模な書店から取次が発生し,第二次大戦中は統制会社である日本出版配給株式会社(略称 日配)に統合されたが,戦後は東京出版販売株式会社(現 トーハン)や日本出版販売株式会社(略称 日販),大阪屋などに分割された.その後の高度経済成長時代の出版産業隆盛が,委託販売と定価販売再販制)によりもたらされ,出版物の流通過程を掌握している取次の役割が大きくなっている.なお,取次は書店への再販売が任務であり,読者への直接販売は担当しない.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android