書成(読み)かきなし

精選版 日本国語大辞典 「書成」の意味・読み・例文・類語

かき‐なし【書成】

〘名〙 ある作意によって書くこと。また、そのように書かれたもの。作り書き。
和泉式部日記(11C前)「宮の上御文がき、女御殿の御ことば、さしもあらじ、かきなしなめりと本に」

かき‐な・す【書成】

〘他サ四〙 (状態を表わす修飾語を受けて) …のさまに書く。…のようにわざと書く。
※枕(10C終)一九五「物語などこそ、あしうかきなしつれば」

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