書のつかさ(読み)ふみのつかさ

精選版 日本国語大辞典 「書のつかさ」の意味・読み・例文・類語

ふみ【書】 の つかさ

① (「図書寮」と書く) 令制での官司の一つ。中務省(なかつかさしょう)に属して、官有の書籍・仏具の保管、図書の書写製本を行ない、紙、筆、墨などを製造して諸司に給付し、また、国史修撰をつかさどった役所。ずしょりょう。ふんのつかさ。〔二十巻本和名抄(934頃)〕
② (「書司」と書く) 令制の後宮十二司の一つ。天皇御用の書籍、文房具および楽器のことをつかさどる。尚書一人、典書二人、女嬬六人を置く。しょし。ふんのつかさ。ふみ。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android