曲輪田新田(読み)くるわだしんでん

日本歴史地名大系 「曲輪田新田」の解説

曲輪田新田
くるわだしんでん

[現在地名]白根町曲輪田新田

まる山の北東麓に位置し、南は曲輪田村(現櫛形町)、北は飯野いいの新田。村内中央を徳島とくしま堰が北から南に、南西の境を大和おおわ川が南流する。飯野新田と同じく寛文七年(一六六七)徳島堰開削とともに成立した新田で、本村曲輪田村の枝郷であった。文化一五年(一八一八)曲輪田村分村議定(櫛形町誌)が作成されたが、それによれば新田方はすでに以前から独自に名主を立て、本村と別の検地帳を有し、御用・村用も別個に勤め、年貢免状および年貢皆済目録は本村と一紙とされたものの、本村・新田方両方の名主立会いのもとに渡されるなど、実態としては一村として独立した村であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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