曲赦(読み)きょくしゃ

精選版 日本国語大辞典 「曲赦」の意味・読み・例文・類語

きょく‐しゃ【曲赦】

〘名〙 (「曲」は一部分の意) 古代律令法における罪人特赦の一つ。行幸時などに天皇の徳を示すため、ある地方に限って罪人をゆるすこと。また、租税を免除すること。
続日本紀‐大宝元年(701)一〇月戊申「唯武漏郡本利並免。曲赦罪人」 〔南史‐梁武帝紀・下〕

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普及版 字通 「曲赦」の読み・字形・画数・意味

【曲赦】きよくしや

特にゆるす。

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世界大百科事典(旧版)内の曲赦の言及

【赦】より

…勅放は皇帝の特別の恩寵によって特定個人の罪を全免し,官位・勲位も犯罪発覚以前の状態に復される。以上の3者のほかに,なお当時,恩赦の効力を特定地域に限定する曲赦があった。平安時代に入ると,律令には規定されていない非常赦がしばしば発せられた。…

※「曲赦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」