暗塞(読み)くれふたがる

精選版 日本国語大辞典 「暗塞」の意味・読み・例文・類語

くれ‐ふたが・る【暗塞】

〘自ラ四〙
一面に暗くなる。全くの暗闇となる。くれふさがる。
今昔(1120頃か)二四「四方に暗塞りて、物も不思して侍しを」
② 心が暗くなる。希望がなくなる。悲しみに沈む。くれふさがる。
※前田本枕(10C終)二九一「文といふものなからましかば、いかにいぶせく世の中くれふたかりておぼえまし」

くれ‐ふさが・る【暗塞】

続古事談(1219)五「けぶり満ちみちて、王宮の内くれふさがりぬ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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