暑気・熱気・温気(読み)あつけ

精選版 日本国語大辞典 「暑気・熱気・温気」の意味・読み・例文・類語

あつ‐け【暑気・熱気・温気】

〘名〙
① 夏の暑さ。炎暑。しょき。
※為忠集(鎌倉中か)「涼しくも衣手かろし御祓川あつけはらひてかへるさの森」
② 暑さのために病気になること。暑気あたり。暑さ負け。中暑。
落窪(10C後)三「女君はあつけに悩ましうて見給はねば」
③ (熱気) 物体温度の熱さ。
※玉塵抄(1563)五五「冶の字は火に入てかたうこわいかねをやわらげて、水や氷に入れてあつけをひやいて、物のなりにするぞ」
④ (温気) 身体がほかほかと暖まること。寒気(さむけ)に対していう。
人情本・春色恵の花(1836)二「うなぎを喰てさむけがしもしめへ、くだらねへことをいふぜ。なんぞ温気(アツケ)のするものを、さういってやるがいいじゃァねへか」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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