暇を申す(読み)いとまをもうす

精選版 日本国語大辞典 「暇を申す」の意味・読み・例文・類語

いとま【暇】 を 申(もう)

(「いとまを乞(こ)う」の謙譲表現)
休暇をお願い申し上げる。ひまをいただく。
※竹取(9C末‐10C初)「おほやけには『筑紫の国にゆあみにまからむ』とていとま申て」
② 人に別れを告げ申し上げる。おいとまごいをする。
※岩瀬本大鏡(12C前)五「南に向きて拝せさせ給ふ。春日(かすが)明神に暇申させ給ふなりけり」
主人に主従関係を解いてもらう。職務解任を願い出る。また、離縁してもらう。
上杉家文書‐暦応元年(1338)一二月一九日・足利直義御教書「関東警固事、度度雖申暇」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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