デジタル大辞泉
「晏駕」の意味・読み・例文・類語
あん‐が【×晏×駕】
《「晏」は遅い、「駕」は乗り物の意で、天子のいつもより遅いお出ましを表現したもの》天子の死ぬこと。崩御。
「鳥羽院御―の後は、兵革うちつづき」〈平家・一〉
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あん‐が【晏駕】
〘名〙 (「あんか」とも。「晏」は、晩
(おそ)い、「駕」は、乗り物の意。天子が死んでもう
朝廷に来ないことを、いつもより遅いお出ましと表現したところから) 天皇・
上皇のお亡くなりになることを忌んでいう
ことば。崩御。
※家伝(760頃)下「先従浄御原天皇晏駕、国家繁事、百姓多役」
※平家(13C前)一「されども、鳥羽院御晏駕の後は、兵革うちつづき」 〔戦国策‐秦策〕
[語誌]「晏駕」が天皇・上皇の死に限られるのに対し、「崩御」は天皇から
皇后・
皇太后・大皇太后の
死去に、「
登仙」「
登遐」「
昇遐」等は天皇や貴人に使用され、やや意味が広い。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
普及版 字通
「晏駕」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報