明和(町)(群馬県)(読み)めいわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「明和(町)(群馬県)」の意味・わかりやすい解説

明和(町)(群馬県)
めいわ

群馬県南東部、邑楽郡(おうらぐん)にある町。1955(昭和30)千代田、梅島佐貫の3村が合併して明和村となり、1998年(平成10)町制施行。東武伊勢崎(いせさき)線、国道122号が通じ、館林(たてばやし)市の商圏に入る。利根(とね)川の北岸に沿い、谷田(やた)川との間に挟まれた低地で、水害に備えた水塚(みつか)と揚舟(あげぶね)が地方色を顕著に表している。水田面積が耕地の80%を占め米作が盛んだが、野菜やナシ、シクラメンなどの花卉(かき)栽培も行われている。とくに、矮性(わいせい)カーネーションは全国有数の生産地となっている。近年は工場進出や宅地造成が進み、都市化が著しい。川俣(かわまた)は利根川の旧河岸(かし)(河港)で、1900年(明治33)足尾鉱毒問題にまつわる川俣事件が起こった所でもあり、事件の記念碑が立っている。面積19.64平方キロメートル、人口1万0882(2020)。

[村木定雄]

『『明和村誌』(1985・明和村)』


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