旧盛徳寺跡(読み)きゆうじようとくじあと

日本歴史地名大系 「旧盛徳寺跡」の解説

旧盛徳寺跡
きゆうじようとくじあと

[現在地名]行田市埼玉

前玉さきたま神社東方の盛徳寺を中心に位置する。盛徳寺から古い瓦が出土することは、すでに江戸時代から知られており、「増補忍名所図会」に瓦の図が載る。寺伝では大同年中(八〇六―八一〇)創建といい、境内には円形の造出しをもつ大きな礎石が一〇余個あり、墓地中ほどのいちだんと高い部分は基壇跡と推定されている。寺域規模は確認調査が行われていないため不明であるが、瓦の分布している範囲は相当に広い。これまでに二度小発掘が行われているが、格子目のある厚手の瓦(奈良時代)薄手の布目瓦(平安時代)、剣菱文の瓦(鎌倉時代)などが出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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