朝日日本歴史人物事典 「日証尼」の解説
日証尼
生年:天正13(1585)
戦国後期から江戸前期の日蓮宗の信者。字は妙弘,法誓院と号す。大和国(奈良県)添上郡古市の人,古市胤栄の娘,関白近衛前久の孫,後陽成天皇に仕えて三位局と称される。園城寺長吏,聖護院門跡道晃法親王および皇女2人を生む(ほかに常尊,義尊の2皇子があるというが不明)。天皇の没後,立本寺の日審について出家し,三位尼公と呼ばれた。没後,道晃が日証尼の菩提のために一寺を建立して,天皇から法円山証光寺の寺額を賜ったという。<参考文献>日潮『本化別頭仏祖統紀』
(西口順子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報