日羽村(読み)ひわむら

日本歴史地名大系 「日羽村」の解説

日羽村
ひわむら

[現在地名]総社市日羽

宍粟しさわ村の西、高梁たかはし川左岸に沿い、村の中央を南流する日羽谷ひわだに川が南部で合する。古代の賀陽郡日羽郷(和名抄)の遺称地。室町期には将軍足利氏の菩提寺であった京都等持とうじ(跡地は現中京区)領の日羽郷(庄)一帯に成立。康正二年(一四五六)の「造内裏段銭并国役引付」によれば同寺領として一二貫二九〇文を納めている。寛正五年(一四六四)一一月一二日、仏通ぶつつう(現広島県三原市)の一切経勧進奉加が日羽庄庄主にも触れられている(「備中国守護代連署触状案」東寺百合文書)。支配は庄主を通して行われていたようである。文明一四年(一四八二)二月から六月の戦乱で庄主が死亡(同年一〇月五日「山田具忠書状」同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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