日置 黙仙(読み)ヒオキ モクセン

20世紀日本人名事典 「日置 黙仙」の解説

日置 黙仙
ヒオキ モクセン

明治・大正期の僧侶 曹洞宗管長;永平寺貫首。



生年
弘化4年1月23日(1847年)

没年
大正9(1920)年9月2日

出生地
伯耆国久米郡島村(鳥取県北条町)

別名
幼名=源之助,号=維室

経歴
文久元年13歳で出家加賀の天徳院奕堂に師事、印可を与えられる。各地の住職を経て、静岡の可睡斎に入寺、宗政にも関わる。明治33年仏舎利奉迎使としてシャム(タイ)に赴き、帰国後名古屋に仏骨を収めた各宗共宗の覚王山日暹寺(現・日泰寺)仏骨塔を率先して建設。40年シャム国王戴冠式に仏教各宗管長を代表して出席、のち朝鮮、中国東北地方、台湾各地を巡回、大正4年米国サンフランシスコでの万国仏教徒大会に出席。5年永平寺貫主、6年曹洞宗管長に就任した。著書に「日置黙仙禅師語録」「黙仙禅話」など、また刊行会編「日置黙仙禅師伝」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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