日清食品[株](読み)にっしんしょくひん

百科事典マイペディア 「日清食品[株]」の意味・わかりやすい解説

日清食品[株]【にっしんしょくひん】

即席麺(めん)トップメーカー。安藤百福(ももふく)が1948年中交総社設立,1958年現社名となり,インスタントラーメン(〈チキンラーメン〉)を発売して爆発的売行きを示した。以後,カップ麺(第1号は〈カップヌードル〉)を開発し,最大手としてインスタント麺を全世界に広めた。アメリカ・中国・東南アジアでの現地生産を積極的に展開。チルド冷凍食品も手がける。2006年業界3位の明星食品が受けた敵対的TOB(株式公開買付)に対抗して同社と資本業務提携,2007年に完全子会社化した。本社大阪,工場下関,滋賀など。2011年資本金251億円,2011年3月期売上高3749億円。売上構成(%)は,即席めん関連89,その他11。海外売上比率14%。
→関連項目安藤百福

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世界大百科事典(旧版)内の日清食品[株]の言及

【ラーメン】より

…58年には大和通商が現在のインスタントラーメンの始まりともいえる,めんを油で揚げた〈鶏糸麵〉(味付け油揚げめん)を東京の百貨店の店頭で販売した。同年8月安藤百福が日清食品を設立,鶏糸麵と同様のものをチキンラーメンの名で,袋入り1袋(85g入り)35円で発売し,これが爆発的な売行きを示し,以降各社の新規参入がつづいた。チキンラーメンは,味付けした油で揚げた乾めんで,丼などの容器に入れ湯をかけてもどすと3分ほどで食べられる,というものであった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」