日下部 三之介(読み)クサカベ サンノスケ

20世紀日本人名事典 「日下部 三之介」の解説

日下部 三之介
クサカベ サンノスケ

明治期の教育評論家



生年
安政3年12月(1856年)

没年
大正14(1925)年1月2日

出生地
陸奥国(福島県)

学歴〔年〕
福島県小学教則講習所卒

経歴
二本松藩士の家に生まれ、戊辰戦争後の逆境から身を立て、明治8年福島県の小学校教則所に入る。卒業後県下の小学校訓導を経て上京、東京市督学、青山小学校校長を歴任傍ら、「教育月報」「教育旬報」を自費発行し教育の普及を説き、17年文部省の表彰を受け同省に出仕。また教育会の結成を唱えて、大日本教育会理事も務める。20年退官して東京府会議員、東京教育社社長。「教育報知」「教育及政治」「貴女之友」などの雑誌を発行して国家主義教育を主張した。のち帝国議会の開設に伴い出馬するも落選。35年教科書疑獄事件に連座したが、新聞や雑誌を通して終始自説を世に問うた。著書に「国家教育策」など。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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