方上村(読み)かたのかみむら

日本歴史地名大系 「方上村」の解説

方上村
かたのかみむら

[現在地名]徳島市方上町

大谷おおたに村の南にある。西・南を山塊が占め、北東に開ける。北東は西須賀にしずか村。北部土佐街道北西から南東へ通る。村名は潟上とも記され、古くは乾潟上と称したとされる(阿波志)。「民経記」天福元年(一二三三)四月五日条にみえる方上保の遺称地。慶長期(一五九六―一六一五)のものと推定される国絵図には「かたの上」とあり、正保国絵図では「方ノ上村」で高四六〇石余。寛文四年(一六六四)郷村高辻帳では田方四一八石余・畠方四二石余、芝山と注記される。天和二年(一六八二)の蔵入高村付帳では一千三三九石余が蔵入地。文化一〇年(一八一三)の高都帳では高一千三二七石余。「阿波志」によると土田は陸田が上等四町二反・下等四町九反、水田が上等一〇町・中等三五町・下等三〇町二反余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android