新紙屋町・八幡町(読み)しんかみやまち・やはたまち

日本歴史地名大系 「新紙屋町・八幡町」の解説

新紙屋町・八幡町
しんかみやまち・やはたまち

[現在地名]長崎市八幡町

伊勢いせ町の西、中島なかしま川左岸にある長崎そと町の一ヵ町で、陸手に属した。町並はほぼ東西に形成され、西は麹屋こうじや町に隣接する。高麗こうらい橋・阿弥陀あみだ橋が架橋される。新紙屋町の町名本紙屋もとかみや町より後れて起立したことに由来、新紙漉しんかみすき町ともみえる。慶長三年(一五九八)頃、朝鮮生れの仁右衛門は長崎に来たが、寛永三年(一六二六)から同五年まで在勤の長崎奉行水野守信のときに転び、当町に居住していたという(「元禄元年永野道夢存命帳」対外史料宝鑑)。寛永長崎港図に「新紙屋町」と記される。寛永一九年当町などにあった遊女町丸山まるやま町・寄合よりあい町に移したという(華蛮交易明細記)。正保四年(一六四七)の外町箇所数帳(柏原家文書)では箇所数五七。寛文三年(一六六三)大火で三〇四間三尺・家数五五を焼失(寛宝日記)、同一二年の間数三四二間・実箇所数六〇・諸役御免箇所三(長崎県史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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