新田牧跡(読み)にゆうたまきあと

日本歴史地名大系 「新田牧跡」の解説

新田牧跡
にゆうたまきあと

[現在地名]新富町新田

佐土原藩は軍用馬の飼育を目的として、寛永四年(一六二七)新田原にゆうたばる台地に新田牧を開き、長薗ながそん(現西都市)とともに二つの牧場を経営した(佐土原藩譜)。「佐土原藩島津家日記」によると、寛文一〇年(一六七〇)二月九日新田牧神祭が行われている。同月二七日には牧内の馬の毛付が行われており、二才駒鹿毛五疋・栗毛三疋・河原毛三疋・当才駒鹿毛六疋など合せて二七疋、母駄一三六疋、ほかに当才駄一九疋が飼われていた。貞享五年(一六八八)八月一六日には新田原で馬追が行われ取駒一二疋と母駄など一五五疋の馬が確認できる(同書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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