新光明寺(読み)しんこうみようじ

日本歴史地名大系 「新光明寺」の解説

新光明寺
しんこうみようじ

[現在地名]静岡市伝馬町

宝泰ほうたい寺の西隣にある浄土宗寺院。遍照山と号し、本尊阿弥陀如来。寺伝によれば、鎌倉光明寺五世観誉の弟子で同寺九世の源誉が、永正八年(一五一一)諸国遍歴の途中で当地にとどまり一寺を興したことに始まるという(駿河志料)。天文一一年(一五四二)六月九日、「するか国新光明寺」の僧が京都知恩院僧に連れられて宮中に参内して香衣を申請している(御湯殿上日記)。弘治二年(一五五六)九月二四日より翌年三月九日まで駿府に滞在した山科言継が、当寺を居所としている(言継卿記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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