斑衾(読み)マダラブスマ

デジタル大辞泉 「斑衾」の意味・読み・例文・類語

まだら‐ぶすま【×衾】

まだら模様のある夜具
寸戸人きへひとの―に綿さはだ入りなましものいも小床をどこに」〈・三三五四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「斑衾」の意味・読み・例文・類語

まだら‐ぶすま【斑衾】

〘名〙 まだらな模様のある夜具。
万葉(8C後)一四・三三五四「伎倍人の万太良夫須麻(マダラブスマ)に綿さはだ入りなましもの妹が小床に」

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世界大百科事典(旧版)内の斑衾の言及

【寝具】より

…古くは敷具と同様,薦や蓆が使われたが,奈良時代ごろからは苧衾(むしふすま),栲衾(たくぶすま),麻衾(あさぶすま)などが使われるようになった。また斑衾(まだらふすま)といい,真綿を入れた絹製の高級品もある。長方形で長さ8,9尺,幅4,5尺,上蓆と同様四周に縁をつけてある。…

※「斑衾」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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