斎藤茂太(読み)さいとうしげた

百科事典マイペディア 「斎藤茂太」の意味・わかりやすい解説

斎藤茂太【さいとうしげた】

精神科医師・エッセイスト歌人斎藤茂吉(もきち)の長男。東京都生れ。明治大学文学部などを経て,慶応義塾大学大学院医学研究科を修了。斎藤病院院長,日本精神病院協会(現,日本精神科病院協会)会長,日本旅行作家協会会長などを務めた。テレビ出演や講演,作家活動を活発に行い,茂太のもじりである〈モタさん〉の愛称で親しまれた。著書に《茂吉の体臭》《精神科医三代》《とにかく飛行機への情熱》《茂太さんの快老術》《モタさんの怪老物語》などがある。作家の北杜夫(もりお)は弟。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「斎藤茂太」の解説

斎藤茂太 さいとう-しげた

1916-2006 昭和後期-平成時代の精神科医,エッセイスト。
大正5年3月21日生まれ。斎藤茂吉(もきち)の長男。北杜夫(きた-もりお)の兄。昭和女子大,早大などの講師をへて,父の跡をつぎ,斎藤病院院長。「茂吉の体臭」「長男の本」「モタさんの笑いの精神学」などを執筆。日本ペンクラブ理事,日本旅行作家協会会長。平成18年11月20日死去。90歳。東京出身。昭和医専(現昭和大)卒。

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世界大百科事典(旧版)内の斎藤茂太の言及

【斎藤茂吉】より

…歌人。山形県生れ。別号童馬山房主人。1896年親戚の医師斎藤紀一に招かれて上京。1905年斎藤てる子の婿養子として入籍。この年正岡子規遺稿《竹の里歌》を手にし,これを契機に本格的に作歌に志し,06年伊藤左千夫の門に入り《馬酔木(あしび)》に歌を発表。その後《アカネ》《アララギ》に移り,古泉千樫(こいずみちかし)と《アララギ》発行の実務を担当,活発に作歌・評論活動を続ける。09年森鷗外宅の観潮楼歌会に出席し,北原白秋,木下杢太郎らの影響をうけた。…

※「斎藤茂太」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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