文色(読み)アイロ

デジタル大辞泉 「文色」の意味・読み・例文・類語

あ‐いろ【文色】

《「あやいろ」の音変化》模様。また、物のようす。多くあとに打消しの語を伴う。文目あやめ
「ものの―もわかたないほどに暮れかけたが」〈里見弴多情仏心

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精選版 日本国語大辞典 「文色」の意味・読み・例文・類語

あ‐いろ【文色】

〘名〙 (「あやいろ」の変化した語) 模様。また、ものの様子。多く、下に「見えない」「わからない」の意のことばを伴い、「(ものの)見分けがつかない、区別がわからない」などの意に用いる。文目(あやめ)
※虎寛本狂言・空腕(室町末‐近世初)「何を申も、余りくらうて物のあいろが見へぬ」

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