文月村(読み)ふみづきむら

日本歴史地名大系 「文月村」の解説

文月村
ふみづきむら

[現在地名]亀田かめだ郡大野町字文月・字村内むらうち

近世から明治三三年(一九〇〇)まで存続した村。大野川の支流文月川の流域に位置し、北から東は大野村。近世は東在の村で、天保郷帳に文月村とみえる。元禄郷帳にはみえないが、当地は北海道で最初に稲作が試みられた土地で、貞享二年(一六八五)説、元禄五年(一六九二)(大野村史)がある。宝暦八年(一七五八)成立の「松前蝦夷聞書」に村名がみえ、家数一三、四軒。天明(一七八一―八九)後期の「蝦夷草紙別録」によると、文月、七重ななえ(現七飯町)湯川ゆのかわ上山かみやま(現函館市)を合せて一二〇軒。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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