文字焼(読み)もじやき

精選版 日本国語大辞典 「文字焼」の意味・読み・例文・類語

もじ‐やき【文字焼】

〘名〙 熱した鉄板に油を引いて、その上に溶いて味をつけた小麦粉杓子で落として焼いて食べるもの。溶いた小麦粉で鉄板の上に文字などを書いて楽しんだりしたところからいう。もんじやき。
※雑俳・柳多留‐一三九(1835)「炮で文字焼をして大困り」

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世界大百科事典(旧版)内の文字焼の言及

【お好み焼】より

…油をひいた平らな鉄板に水溶きした小麦粉を流し,そこへ肉,魚介,野菜その他,好みの材料を加え,焼きながらたべる。江戸時代から行われていた文字焼(もじやき∥もんじやき)の高級化したもので,遊戯料理の性格をもつ。文字焼は,味をつけた小麦粉のたねを杓子で鉄板上にたらし,〈いろは〉などの文字を焼いてみせたところからの名で,《柳多留》九十四篇(1827)には〈杓子程筆では書ケぬ文字焼屋〉の句が見られる。…

【お好み焼】より

…油をひいた平らな鉄板に水溶きした小麦粉を流し,そこへ肉,魚介,野菜その他,好みの材料を加え,焼きながらたべる。江戸時代から行われていた文字焼(もじやき∥もんじやき)の高級化したもので,遊戯料理の性格をもつ。文字焼は,味をつけた小麦粉のたねを杓子で鉄板上にたらし,〈いろは〉などの文字を焼いてみせたところからの名で,《柳多留》九十四篇(1827)には〈杓子程筆では書ケぬ文字焼屋〉の句が見られる。…

【駄菓子屋】より

…江戸時代から神田の竜閑町などにこうした駄菓子の問屋があった。夏にはところてんを売り,夏以外は火鉢の上に鉄板を置き,そこで子どもたちに文字焼(もんじやき)を焼かせる店もあった。この文字焼の高級化したのがお好み焼である。…

※「文字焼」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」