放付(読み)ほうりつける

精選版 日本国語大辞典 「放付」の意味・読み・例文・類語

ほうり‐つ・ける はふり‥【放付】

〘他カ下一〙 目標に向けて激しい勢いで投げる。投げつける。たたきつける。
浮世草子・本朝桜陰比事(1689)三「主ある金子をとりて帰るべきかと。其者に渡せばひろひし者に帰しぬ。なげやればほほりつけしばらく此論やむ事なし」
路上(1919)〈芥川龍之介〉一二「無遠慮な問を抛(ハフ)りつけた」

ひり‐つ・ける【放付】

〘他カ下一〙 ひりつ・く 〘他カ下二〙 魚や虫などが卵を物に生みつける。
※俳諧・犬子集(1633)一七「白き物こそ黒くなりけれ 見る内に桑子は紙にひり付て〈徳元〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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