精選版 日本国語大辞典 「放・抛」の意味・読み・例文・類語
はふ・る【放・抛】
[1] 〘他ラ四〙 (「はぶる」とも)
① 遠くへ放ちやる。
② うちすてる。閑却する。すてておく。
※続日本紀‐宝亀二年(771)二月二二日・宣命「みまし大臣の家の内の子等をも、波布理(ハフリ)賜はず」
③ ⇒ほうる(放)
[2] 〘自ラ下二〙 (放) 家を離れてさまよう。さすらう。流離する。また、落ちぶれる。零落する。
※大和(947‐957頃)五七「親なくなりてのち、とかくはふれて」
ほ・る【放・抛】
〘他ラ四〙 (「ほうる(放)」の変化した語)
① 投げる。
※歌舞伎・鳥辺山心中(宝永三年)(1706)「何卒知らさんと石をほれば」
② うち捨てて、そのままにする。
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