擦筆(読み)サッピツ

デジタル大辞泉 「擦筆」の意味・読み・例文・類語

さっ‐ぴつ【擦筆】

水墨画で、半乾きの筆を用いてかすれを生じさせる手法渇筆
吸い取り紙やなめし革などを巻いて筆のように作ったもの。パステル画木炭画画面をこすって、線を和らげたりぼかしたりするのに用いる。また、それによって生じるかすれの効果

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精選版 日本国語大辞典 「擦筆」の意味・読み・例文・類語

さっ‐ぴつ【擦筆】

〘名〙
① 水墨画で、岩や土坡(とは)に皴(しゅん)をほどこしてから、乾いた筆でこすり、その部分に深く暗い感じを与える手法。渇筆。枯筆
② 吸い取り紙やなめし革を巻いて筆のようにつくったもの。それでこすって明暗色調を出す。多くパステル画、木炭画などに用いる。〔現代日用新語辞典(1920)〕

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