播州飾東郡国衙庄姫路図(読み)ばんしゆうしきとうぐんこくがしようひめじず

日本歴史地名大系 「播州飾東郡国衙庄姫路図」の解説

播州飾東郡国衙庄姫路図(姫路図)
ばんしゆうしきとうぐんこくがしようひめじず

二二〇×二〇〇センチ

成立 天和二年―宝永元年

原図 静嘉堂文庫

解説 肉筆彩色画。絵図の左下に「本多藤原政武公御時代播州飾東郡国衙庄姫路図 家中町屋寺社トモ」とある。政武とは姫路藩主本多忠国のことで、忠国の時代に作成された城下町絵図。内曲輪は詳細に描かれ、中曲輪に侍屋敷区割と侍名が、外曲輪に侍屋敷区割と侍名と町人町名が記されている。また外町として西に足軽町・町人町、北の野里街道に沿った町人町、外京口門から東の大坂道(山陽道)と町人町の一部、南の飾万津道の一部が描かれている。城下周辺の村々や山々、市川・三左衛門堀も描かれる。内曲輪の諸門を朱線でつなぎ、中堀・外堀の各門も丁寧に描いている。新版「姫路市史」第一〇巻付図。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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