掻曲(読み)かいまがり

精選版 日本国語大辞典 「掻曲」の意味・読み・例文・類語

かい‐まがり【掻曲】

〘名〙
① 道や川などの急に曲がった所。
※俳諧・藤の実(1694)秋「㒵赤(ほほあか)のちらりと通るかいまがり〈去来〉」
物事が急にちょっと変化した時や所などをいう。ひょっとしたはずみ。ふとした機会
※雑俳・川柳評万句合‐宝暦一三(1763)梅三「色男かいまがりにはしちをかり」
歌舞伎桜姫東文章(1817)六幕大詰「その筈だわな。根が生れが生れだから、どこぞのかい曲(マガ)りにゃア地金が出るのよ」

かい‐まが・る【掻曲】

〘自ラ四〙 (「かい」は接頭語) ぐっと折れまがる。
※玉塵抄(1563)三六「曲と云は巷などの心ぞかいまがって小かげにある所を曲と云」

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