掴所(読み)つかまえどころ

精選版 日本国語大辞典 「掴所」の意味・読み・例文・類語

つかまえ‐どころ つかまへ‥【掴所】

〘名〙 証拠または論拠としてとらえるべき手がかり。とらえどころ。
※松翁道話(1814‐46)三「虚空法界を心の主として、くらしてゐる人は、どうもつかまへ所がない」
青年(1910‐11)〈森鴎外〉四「何の掴まへ処もない話だと思って稍や失望したが」

つかみ‐どころ【掴所】

〘名〙 つかむ部分。また、物ごとを理解したり評価したりするためのてがかりになるところ。とらえどころ。
東京の三十年(1917)〈田山花袋〉H書店の応接間瓢箪鯰(へうたんなまづ)でつかみどころのないやうな態度は」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android