掛値無(読み)かけねなし

精選版 日本国語大辞典 「掛値無」の意味・読み・例文・類語

かけね‐なし【掛値無】

〘名〙 (形動)
① 物を売るときに実際より高い値段をつけることがないこと。「掛け値無しの値段」
浮世草子日本永代蔵(1688)一「新棚を出し、万(よろづ)現銀売にかけねなしと相定め」
② (多く下に「に」を伴って用いる) 物事を誇張して言わないこと。
福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉欧羅巴各国に行く「そこで愈(いよい)期日差迫て、今度はもう掛値(カケネ)なし、一日も負からないと云ふ日になった」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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