差迫(読み)さしせまる

精選版 日本国語大辞典 「差迫」の意味・読み・例文・類語

さし‐せま・る【差迫】

〘自ラ五(四)〙 (「さし」は接頭語)
① 急を要するような困難な事態が間近に迫る。また、物事の日時・期限などが迫る。切迫する。
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉五「天下の禍変目睫に差迫(サシセマ)り候に付ては」
窮地におちいる。せっぱつまる。
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉四「進退差逼(サシセマ)れるの次第」
興奮のあまり分別を失う。われを忘れる。
※和英語林集成(再版)(1872)「イカリニ sashisematte(サシセマッテ) チョウチャクスル」
④ 間近に位置する。せまる。
美貌皇后(1950)〈亀井勝一郎吉野の山「吉野連峰と竜門連峰のさしせまったその間を」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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