捻出・拈出(読み)ねんしゅつ

精選版 日本国語大辞典 「捻出・拈出」の意味・読み・例文・類語

ねん‐しゅつ【捻出・拈出】

〘名〙
① ひねり出すこと。苦労して考え出すこと。
正法眼蔵(1231‐53)海印三昧「滅も初中後滅なり、相逢不拈出、挙意便知有なり」
※敬説筆記(18C前)「小学の教絶たるを憂て、敬の字を拈出し、門人に示し」 〔王廷珪‐憶馨鴻二孫詩〕
② 無理やりに金銭を工面すること。やりくりすること。
※日本野球史(1929)〈国民新聞社運動部〉慶応の球場綱町に移る「苦しい予算からその費用捻出(ネンシュツ)される事に定まる」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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