持扱(読み)もてあつかう

精選版 日本国語大辞典 「持扱」の意味・読み・例文・類語

もて‐あつか・う ‥あつかふ【持扱】

〘他ハ四〙
① 大切に取り扱う。世話をする。
※枕(10C終)一五五「ことなることなき人の、子などあまたもてあつかひたる」
② 取り扱いに困る。もてあます。始末に困る。もちあつかう。
※宇津保(970‐999頃)国譲下「小さかりし子どもの騒ぐなるをこそもてあつかひて物し給ふなれ」
源氏(1001‐14頃)御法「車よりも、まろび落ちぬべきをぞ、もてあつかひける」

もち‐あつか・う ‥あつかふ【持扱】

〘他ハ四〙
① 手で持って動かしたり使ったりする。あつかう。とりあつかう。
史記抄(1477)一三「手にもちあつかうてかどがつぶれども 有功者にあたへぬぞ」
② もてなす。あしらう。対処する。あつかう。
③ 取り扱いに困る。処置に苦しむ。もてあます。当惑する。もてあつかう。
※金刀比羅本保元(1220頃か)下「十善帝王にもちあつかはれたてまつりて」

もち‐あつかい ‥あつかひ【持扱】

〘名〙 取り扱うこと。ものごとに対処すること。また、応対すること。
※史記抄(1477)一五「賓客もちあつかいをいつもするぞ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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