拝師村
はいしむら
[現在地名]福知山市字拝師
福知山城下の西方、和久川の中流域に川を挟んで南北に立地する。西は榎原村、北は大門村、東は今安村。中心集落を拝師とよび、川より南の平坦地に位置する。川の北方山麓に山崎集落があり、西部の南北の丘陵上と北麓にかけて額塚集落がある。
古代は拝師郷(和名抄)、中世は拝師庄の地。隣接する今安保は大炊寮領であったが、寮の長官中原康富の日記「康富記」宝徳三年(一四五一)三月一八日条ほかに、拝師の地名を負ったと思われる「拝師式部(林式部)」の名が今安保の関連記事に散見され、同年一二月一五日条には「宿拝師上方宅式部家主」とあって康富が当地を訪れ、式部宅に泊っている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報