押潰(読み)おしつぶす

精選版 日本国語大辞典 「押潰」の意味・読み・例文・類語

おし‐つぶ・す【押潰】

〘他サ五(四)〙
① おしてつぶす。おしひしぐ。力を入れてくずす。〔文明本節用集(室町中)〕
虞美人草(1907)〈夏目漱石〉四「右の手で圧(オ)し潰(ツブ)す様に握って」
② 強制的に契約などを破棄させる。
勝山記‐大永八年(1528)「此年御上意より地下へ三年さきはをしつふし、其の以後をは本なしと御ふれ候」
③ (「おし」は接頭語) 現われないようにむりに抑える。
病院の窓(1908)〈石川啄木〉「それを胸の中で圧潰(オシツブ)して了って考へぬ様にした」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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