押水町(読み)おしみずまち

日本歴史地名大系 「押水町」の解説

押水町
おしみずまち

面積:五三・四二平方キロ

能登半島の南端に位置し、北は志雄しお町、南は高松たかまつ町および津幡つばた町、東は富山県福岡ふくおか町に接し、西は日本海に面する。総面積の四八パーセントが山林雑地である。半島の最高峰の宝達ほうだつ(六三七・四メートル)から流出する宝達川・相見あいみ川・前田まえだ川の緩やかに傾斜する沖積平地がおもな生活の場で、海岸砂丘上にも集落がある。JR七尾線が平地部を南北に通り、これに平行して国道一五九号が走る。また海岸部を能登有料道路が通り米出こめだし今浜いまはまにインターチェンジがある。

先史時代の遺跡は宝達山と末森すえもり(一三八・八メートル)山麓を中心に分布し、宝達山麓には縄文時代の東間坂手山あずまさかてやま遺跡や上田うわだウマバチ遺跡、末森山麓には旧石器時代の遺物も出土した竹生野たこの遺跡・宿向山しゆくむかいやま遺跡がある。宿向山遺跡の近くにある宿東山しゆくひがしやま古墳群の前方後円墳からは方格規矩四神鏡が出土した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報