抜程(読み)ぬけるほど

精選版 日本国語大辞典 「抜程」の意味・読み・例文・類語

ぬける【抜】 程(ほど)

① 魂がはなれて出ていってしまうほどの意。うっとりするさまをいう。
浮世草子好色一代男(1682)六「貴様にきせたらば、ぬけるほどよき羽織ならん」
② 地を突きぬけるほどの意。雨がはげしく降るさまをいう。
※俳諧・鷹筑波(1638)三「夕だちやぬくるほどふるさやの山〈定之〉」
③ その部分だけ残してまわりを染めたと思われるほどの意。非常に色の白いさまをいう。
薄衣(1899)〈永井荷風〉六「薄化粧の眼の縁がほんのりと赧んで、すっと為た襟足が抜ける程鮮である」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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