精選版 日本国語大辞典 「抜殻・脱殻・蛻」の意味・読み・例文・類語
ぬけ‐がら【抜殻・脱殻・蛻】
[1] 〘名〙
※丹後守為忠百首(1134頃か)夏「ぬけからは木のもとごとにぬぎすてて知らず顔なる蝉の声々〈藤原俊成〉」
② 中身のなくなったあとのもの。また、形式ばかりで内容のないもの。
※雑俳・柳多留‐三五(1806)「ぬけからも三国一の水たまり」
③ 心が他に奪われてうつろな状態であること。正気を失ってぼんやりしている人。
※平家(13C前)七「汝等が魂は皆東国にこそあるらんに、ぬけから斗(ばかり)西国へめしぐすべき様なし」
④ =ぬけ(抜)⑥
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