抜掛・抜懸（読み）ぬきかける

精選版 日本国語大辞典

ぬき‐か・ける【抜掛・抜懸】

〘他カ下一〙 ぬきか・く 〘他カ下二〙

① 刀などを少し抜く。抜くことをしはじめる。

※大鏡（１２Ｃ前）一「一尺許のかたなどもをぬきかけてぞまもり申ける」

※浄瑠璃・嫗山姥（1712頃）四「落人とあなどって魂を抜かんとな、物々しと髭切ぬきかけ」

② 刀を抜いてかかっていく。

※葉隠（1716頃）二「殿中にては、抜懸られても手向不_レ致」

出典　精選版 日本国語大辞典