抉出(読み)けっしゅつ

精選版 日本国語大辞典 「抉出」の意味・読み・例文・類語

けっ‐しゅつ【抉出】

〘名〙
① えぐって内部のものを出すこと。
正法眼蔵(1231‐53)十方祖宗眼睛を抉出しきたれり」
② 隠れている物事表面に出にくい物事を表面に出すこと。
一年有半(1901)〈中江兆民〉附録「相競ふて脳漿を絞りて、抉出したる造化の秘機を」

えぐり‐だ・す ゑぐり‥【抉出】

〘他サ五(四)〙 くりぬくようにして掘り出す。また、隠れているものを、明るみに出す。
牛肉馬鈴薯(1901)〈国木田独歩〉「寧(むし)ろ此使用(つか)ひ古るした葡萄のやうな眼球を剜(ヱグ)り出したいのが僕の願ひです」

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